おはよーさんです! t_tです ٩( ”ω” )و
今日も1日、お疲れもん🍋
今日はコレ、為替差損益(雑所得)の確定申告とは?…という話題です。
そんな僕も、
外国株初心者(笑)😨
皆さんは、国内へ投資していますか?
通常、外国とのやり取りには、国内以上の手間が発生します。
それが本記事の内容なんですね!?
では、外国株投資における為替差損益(雑所得・雑損)の確定申告について、
初心者のt_tと一緒に、毎度シンプルに学んでいきましょう٩( ”ω” )و
【本記事の対象者】
- 外国株投資初心者の方
【雑所得(雑損)とは】
雑所得(雑損)とは、確定申告における所得の区分の1つであり、
雑所得以外の区分に当てはまらない所得の事です。
〈関連リンク:No.1500 雑所得|国税庁〉
プラスの所得を「雑所得」、マイナスの所得を「雑損」と呼びます。
尚、各所得から課税所得を算出する流れなどは、下図を参考にしてみて下さい。
雑所得の例
代表的なものでは、下記などが雑所得になります。
- 公的年金
- 副業所得
- 仮想通貨による利益
- FXによる利益・為替差損益(本記事の内容)
損益通算に関する冷遇
雑所得(雑損)は最も冷遇される区分の所得で、他の所得との損益通算が出来ません。
※ただし、雑所得同士の損益通算は可能
下記に例を示します。
- 給与所得300万円と雑所得100万円の損失の場合
給与所得(300万円)+雑所得(-100万円) ⇒ 合計所得金額300万円 - 副業の所得(雑所得)300万円と仮想通貨(雑所得)で100万円損失の場合
副業の所得(300万円)+仮想通貨(-100万円) ⇒ 合計所得金額200万円
雑所得の確定申告義務が生じる対象者
雑所得の確定申告の義務が生じる場合について、
文章だと解り辛いため、下図に示してみました。
要注意なのが、雑所得20万円以下の定職者の場合で、
年末調整後に医療費控除などを自ら確定申告する場合は、
20万円以下でも雑所得の申告義務が生じる事です。
解りました!
でも少し複雑ですね…😨。
【為替差損益とは】
外国株などへ投資して最終的に利益を得るまでは、
買付・売却の際、下記の2点が必要になります。
- 外国株等を買うため、円を外貨にする
(外貨でないと投資出来ないため) - 売却後、外貨を円に戻す
(我々は円で生活しているため)
円を外貨にしたり、外貨を円に戻す時に、
為替差損益が生じる場合が有るんだ。
この時、下記のタイムラグで為替差損益が生じます。
- 外貨を買う ⇒ (タイムラグ) ⇒ 投資対象を購入する
- (投資対象を購入する ⇒ (タイムラグ) ⇒ 投資対象を売却する) … 気にしなくて良い
- 投資対象を売却する ⇒ (タイムラグ) ⇒ 円に戻す
※2.の為替差損益は、証券会社が特定口座内で(譲渡益と併せて)税金処理をしてくれます。
このタイムラグによる為替の利益を「為替差益」、損失を「為替差損」と呼びます。
では、気にすべき為替差損益2点について、事例で見ていきましょう。
①外貨を買う ⇒ (タイムラグ) ⇒ 投資対象を購入する
先ずは、円で投資対象国の外貨を買います。
① 1万円で100ドルを購入(為替:1ドル100円)
では、そのドルを使って外国株などへ投資します。
② 購入した100ドルで株価1ドルの銘柄へ100株投資(為替:1ドル101円)
①ドル購入時 | ②投資対象購入時 | [差分] | |
為替レート | 1ドル100円 | 1ドル101円 | 1ドル1円 |
日本円(換算) | 10000円 | 10100円 | +100円 (為替差益) |
ドル(換算) | 100ドル | 100ドル | - |
つまり、同じ100ドルではあるが、
「ドルを購入時に比べ、投資した時の方が円換算で利益が出ているよね?」
という訳で、この100円が為替差益(雑所得)になるんですね。
②投資対象を売却する ⇒ (タイムラグ) ⇒ 円に戻す
次に、買っていた投資対象を売却します。(買った時と同じ値段で売却した仮定)
① 100ドルで売却(為替:1ドル102円)
では、売却して得たドルを円に戻します。
② 売却した100ドルを円に戻す(為替:1ドル101.5円)
①投資対象売却時 | ②円に戻す時 | [差分] | |
為替レート | 1ドル102円 | 1ドル101.5円 | 1ドル0.5円 |
日本円(換算) | 10200円 | 10150円 | -50円 (為替差損) |
ドル(換算) | 100ドル | 100ドル | - |
つまり、同じ100ドルではあるが、
「投資対象売却時に比べ、円に戻した時の方が円換算で損失が出ているよね?」
という訳で、この50円が為替差損(雑損)になるんですね。
為替差損益の合算
上記例では、①の+100円と②の-50円の合算で、50円の雑所得となります。
ただ、確定申告は年に一度ですので、
1年間分全ての為替差損益について、自ら計算する必要があります。
結構面倒そうですね…😨。
この合計が20万円(48万円)を超えると
確定申告が必要になる訳だね(`・ω・´)b
怠ると、加算税などの罰則が有るよ😨。
ただし、①の買付や②の円に戻す事を行わない限り為替差損益は確定しない為、
未確定の損益は申告する必要はありません。
とはいえ、損益を確定させない限り、
取引情報を保管し続ける必要があるけどね(笑)。
過去の取引等を閲覧出来る、証券会社の電子書面データは、
(確定申告の書類保管義務である)5年経過後に破棄する証券会社も多く、
5年以上ドルのまま保有する場合は、電子書面を印刷しておくなどの対応が必要ですね。
【決済方法によるメリット・デメリット】
外国株などを取引する際、
決済方法によるメリット・デメリットが有り、
上記の為替差損益(雑所得)にも影響が有ります。
もう少し頑張ろう٩( ”ω” )و
円建て・外貨建てとは
先に、(決済方法と勘違いしやすい)「円建て」「外貨建て」についてです。
- 円建て:円貨や日本株などでの運用
- 外貨建て:外貨や外国株などでの運用
円貨決済・外貨決済とは
次に、外国株等への投資における、円貨決済と外貨決済についてです。
- 円貨決済:円で買付 → 外国株等で運用(外貨建て) → 売却後に円で入金
※円⇔外貨の取引は、自動的に証券会社が代行 - 外貨決済:外貨で買付 → 外国株等で運用(外貨建て) → 売却後にドルで入金
※円⇔外貨の取引は、自ら行う必要がある
円貨決済のメリット・デメリット
外国株投資などを円貨決済で行うメリットは、下記の通りです。
- 外貨を準備する必要が無い
- 売買による為替差損益(雑所得)は発生せず、確定申告を気にしなくても良い
同様のデメリットは、下記の通りです。
- 為替手数料が比較的高い
- 取引する度に為替手数料がかかる
- 為替取引と売買取引が常にほぼ同時で、タイミングをずらすのは不可
面倒なのが嫌い・初心者の方・雑所得を発生させたくない方は、
円貨決済が良いのかな?
外貨決済のメリット・デメリット
外国株投資などを外貨決済で行うメリットは、下記の通りです。
- 為替手数料が比較的安い(証券会社と連携した銀行の利用)
- (円に戻さず)ドルで米国株の売買を続ける分には、為替手数料がかからない
- 為替取引と売買取引、各々好きなタイミングで取引出来る
同様のデメリットは、下記の通りです。
- 外貨を準備する必要が有る
(外貨取得用の銀行口座開設・証券会社への外貨送金などの手間などが発生) - 為替差損益(雑所得)・確定申告を常に意識する必要が有る
(決済時の為替レートの書類保管が必須)
利益を出しやすいけど面倒…という感じだね。
お金を増やしたい方・外国株を何度も売買したい方・雑所得が発生しても良い方は、
外貨決済が良いのかな?
【配当金(分配金)も為替差損益が生じ得る】
上記の「決済方法」は、売買に関する決済でしたが、
実は、ドルで受取る配当金(分配金)にも為替差損益が生じ得るんですね。
特に米国は、
意地でも配当金を出す企業が多いよ!
ところが!!!
米国株などの配当金をドル・円のどちらで受取るのかは…
実は、証券会社によって異なります😨。
国内で統一されていないんですね。
証券会社に問い合わせよう(`・ω・´)b
配当金(分配金)受取が”円”の証券会社
- DMM.com証券
- 松井証券など
配当金(分配金)受取が”ドル”の証券会社
- SBI証券
- 楽天証券など
配当金(分配金)受取が”円”か”ドル”を選択できる証券会社
- 野村証券など
配当金(分配金)受取が”円”なら、為替差損益は生じない
円貨決済の時と同様に、配当金(分配金)の受取が円の場合、
即日証券会社が自動的に円に換金してくれるため、
基本的には、税法上の為替差損益は生じません。
但し、厳密には配当金の決定から受取りまで
タイムラグは有るので、詳細は税務署に確認しよう。
為替差損益が20万円以上の人なんてレアだろうけどね(笑)。
尚、上記の配当金(分配金)受取が円である、
DMM.com証券の配当金の支払い通知書(サンプル)を見てみましょう。
参照元:配当金について- 米国株式の配当金に対する課税について教えてください。 – よくあるご質問 – DMM 株
現地支払日と円換算日が3日のタイムラグで、
為替レートが104.59と104.56でそれ程差は無い事が解りますね。
最近の為替相場だと、
3日で結構変わる事も有るだろうけど(笑)。
【まとめ】
如何でしたでしょうか。
お疲れ様でした💦。
難しかったです…😨。
外国株などの決済方法と雑所得の発生について、改めて纏めます。
- 円貨決済&配当金受取が円
・・・雑所得は発生しない - 円貨決済&配当金受取がドル
・・・配当金受取で、雑所得が発生する - 外貨決済&配当金受取が円
・・・ドル買い後の投資対象購入時、投資対象売却後の円転で、雑所得が発生する - 外貨決済&配当金受取がドル
・・・ドル買い後の投資対象購入時、投資対象売却後の円転、配当金受取で、雑所得が発生する
税金に影響しますので、所得や税金を調整したい方などは特に、
外国株デビューする前に、「円貨決済」「外貨決済」のどちらにするか、
皆さんに合った方を選択してみて下さいね。
投資上級者は「外貨決済」を薦めると思うよ。
僕は住民税非課税世帯を目指したいから、
「円貨決済」にしようか悩み中…(*ノωノ)
持続可能な幸せを共に追求していきましょう!